哺乳類の歯

・乳歯と永久歯があって歯が一生の間に二度生える。
・歯の数が決まっていて、切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯の4種類の形がある。
・歯の根の部分が顎の骨の中に埋まっている。


爬虫類の歯

・一生の間に何度も生え変わる。
・すべての歯がほとんど同じ円錐形の形をしている。
・顎の骨の表面に張り付いている。


歯のない動物

・鳥類、カメ、アリクイ
・鯨は歯のある歯クジラと歯のないヒゲクジラがあります。
・カエルは上顎にだけ歯があって下顎には歯がありません。
・ウシは、上顎前歯がなく、硬い上唇と下の歯で草をかみ切ります。




歯と食べ物

哺乳類の中には肉だけ食べる肉食動物、馬のように草だけ食べる草食動物、
人間のようにどちらも食べる雑食動物などありますが、
食べ物の種類や食べ方によって歯の形はさまざまに変化しています。
 
@肉食動物の歯

肉をさいたり骨をかみくだいたりするために、すべての歯が鋭くとがっています。
臼歯は肉を切り裂くようなかみ合わせになっています。
犬歯が良く発達して、敵と戦う武器にもなります。

A草食動物の歯

臼歯が平らになっていて、草をすりつぶしやすくなっています。
犬歯はあまり発達していません。
臼歯は臼のような形をしていて、顎を前後左右に動かしてすりつぶすようにして食べます。

B雑食動物の歯


肉食動物と草食動物の中間の形をしています。
つまり前歯は平べったくてはさみのような働きをし、
臼歯はうすのように食べ物をすりつぶす働きをします。




動物とむし歯

 野生の動物は自然のものを食べているので、虫歯になることはほとんどありません。
ところがペットとして飼われている犬や猫は、
人間の食べ物や砂糖の入った甘いお菓子などを食べることが多いため、
虫歯や歯槽膿漏などが多く見られます。




それぞれの動物たちの歯は?

サメ

多生歯性の代表といえばサメです。
かみそり様のすべて同じ形の円錐形の歯がたくさんあります。
サメの歯は獲物をとるときにこぼれ落ちても、すぐに次々と生えてきます。
なぜなら、現在使っている歯のうしろに6列から10列もの予備の歯がひかえていて、
歯が抜け落ちると、その予備の歯がベルトコンベアー式に前に出てきて埋めてくれるからです。
ホシザメの歯は抜けてから10日で1列すべて生えかわるとか。
トラザメなどは10年間で2万4千本の歯がはえかわったということです。


ゾウ

象の歯は大きな臼歯が上下左右に1本ずつの計4本。
ひと回りもふた回りも大きな大人の靴底のような形をしており、
かみ合う面はギザギザ模様になっています。
60〜70年の生涯のうち、この臼歯は6回も生えかわります。
犬歯はありません。全部で26本あります。
私たち人間の歯は下から顔を出してきて垂直に生えかわりますが、
象の臼歯は水平交換といって、奥にある臼歯が脱落するという交代方法をとります。
従って、歯がない期間は全くないのです。


ウマ

馬の歯は6歳になるまでに、すべて乳歯から永久歯に生えかわり、
その後はどんどんすり減っていきます。
全部で40本あります。犬歯は小さいです。
カイバを食べる時には、上下の歯をすり合わせて咀嚼するので減り方が激しく、
1年間に平均2ミリずつすり減っていきます。
そのため、馬は歯を見れば馬齢がわかるといわれます。


ブタ

ブタの内臓器官は私たち人間のものと良く似ていますが、
歯の数は人間よりも多く、しかも噛む力も強力です。
門歯の数は上下左右で12本、そのうしろにキバがあり、
硬くて大きいものはこのキバで砕きます。
小臼歯は16本、大臼歯は12本、合計44本の歯を持っています。
オスの犬歯は一生伸び続けます。
生まれて間もなくかわいらしい歯が生え始めますが、これはブタの乳歯で、
ほぼ2年後には永久歯となって生え揃います。


リス

リスが硬いクルミやドングリの皮を上手にむけるのは、
一対のノミ状の門歯を持っているからです。
門歯の裏側にはエナメル質がないため、
内側が早く減り、その結果としてノミの刃のような形になります。
この門歯は一生伸び続けるため、常にすりへらして正常な長さにしておかなくてはなりません。
放っておくと1年間に約20センチも伸びると推測されます。
リスには犬歯はなく、前臼歯と臼歯がありますが、
こちらは伸び続けるようなことはなく、年とともにすり減っていきます。
門歯を含めて22本が、リスの歯の合計です。
なお、同じ齧歯(げっし)類のビーバーの歯の数は合計20本。
こちらは門歯が4本あって、やはり自然に根元から伸び出してくるようになっています。
ポプラ、ハンノキ、ヤナギなどの木を削るのはこの4本の前歯。
木を倒したあとは樹皮や葉や小枝を食べ、残った枝や幹で小屋やダムを建設します。


トリ

1961年、南ドイツで発見された始祖鳥の化石には、立派な歯がありました。
でも、は虫類から進化した現在の鳥には歯が生えていません。
しかしニワトリを観察してみると、卵からヒヨコにかえるときにのみ歯のようなものが存在します。
つまり、ふ化のとき、卵の内側からカラを破るために、
ヒナの上くちばしの先に小さな突起物が見られます。
これを卵歯と呼んでいます。
卵歯は鳥類だけではなく、多くの昆虫にも見られます。


いぬ

全部で42本あります。犬歯は長く鋭いです。
上下臼歯ははさみのようにかみ合わさります。


ねこ

全部で30本あります。奥歯はするどくとがっています。


いのしし

全部で44本あります。牙は上顎犬歯が上に伸びたものです。


うさぎ

全部で28本あります。前歯は一生伸び続けます。


ヤギ

全部で32本あります。上顎前歯はありません。


キリン

上顎前歯はありません。


もぐら

全部で42本あります。


さる

全部で32本あります。


カンガルー

全部で30本あります。


ねずみ

全部で16本あります。
上下の中切歯が発達し、他の切歯と犬歯はありません。


イルカ

全部で200本以上あります。


モルモット

全部で20本あります。

動物の歯の話
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